和名:トゲクマムシのなかま (緩歩動物門異クマムシ綱トゲクマムシ目ヨロイトゲクマムシ科)
学名:Echiniscus sp.
大きさ:0.15~0.20 mm
採集できる季節:〜月
採集できる場所:奈良教育大学の理科1号棟屋上の苔から採集されました。
説明:クマムシは、分類上は環形動物(かんけいどうぶつ:みみずのなかま)と節足動物(せっそくどうぶつ:えびかにや昆虫のなかま)の間に位置するものと考えられています。5つの体節をもち、4対の脚には爪もあります。150〜700μmの細長い体形をしていて、環境が悪化して、タル型の耐性形態になると、乾燥や低温、高温に高い耐性をもっています。

日本の市街や山地に広く分布しており、コケや地衣類(ちいるい)の中にみつかります。

かたちの

とくちょう

  • 背面にクチクラの肥厚した背甲板が発達している。
  • 体色は、一般に暗赤色であるが、これは背甲板の緑と体腔の赤が重なって見えるためである。
  • 頭部には2対のひげ(内口毛、外口毛)がある。
  • 肩甲板の左右の縁には、長い側毛(そくもう)がはえているのが、この属の特徴。
  • 脚の爪はツリ針のようになっており、これが4本ある。
さんこうに

した本

日本産土壌動物検索図説 東海大学出版会